未来のドッグインストラクター・ドッグセラピストを育てるジャパンドッグアカデミー

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ドッグセラピスト

ドッグセラピー枡田珠美の挨拶

愛犬セミナーを行いながら有料ドッグセラピーを行う

みなさん、こんにちは。

私は現在、ドッグセラピストとして、高齢者施設、児童施設、身体障害者施設、高校、幼稚園などへセラピードッグと一緒に訪問しています。

現在、日本でのドッグセラピーの活動は、ボランティアでの訪問が大半です。実は、私たちが行うドッグセラピーは訪問した料金を頂戴して行っています。有料で行うドッグセラピーは、その代償としての価値が求められます。

ドッグセラピスト

まず、ドッグセラピーの定義ですが、やはり対象者の方に、犬と楽しく過ごしていただかなければいけません。犬とふれあい、犬と会話していただく。対象者の中には、遠い日の楽しかった犬との思い出に目を潤ませる方もいらっしゃるでしょう。その反対に犬が嫌いで見ただけで逃げ出す方もいらっしゃるでしょう。

ボランティアで愛犬と一緒に訪問されるのであれば、人が好きで、ほえたり、飛びついたり、急に暴走したりしなければ最高です。ノーリードに自信がなければリードをつけて行ってください。衛生面では犬のシャンプーは必ず行うことがエチケットです。最近、犬に香水をつける方が多くなりましたが、対象者によっては嫌われます。遠慮したほうが無難でしょう。

愛犬と一緒にドッグセラピー活動。とても素敵な社会貢献ですね。

では、有料で行うドッグセラピーの場合はどうでしょう。
ドッグセラピーに参加される対象者は訪問先によって変わります。
軽度から重度の痴呆症のお年寄り、身体に障害をお持ちの方、幼児、児童、そして健常な方など、すべての対象者に犬とのふれあいを提供したとしても喜んでいただけるのは5分から10分が限界です。
さまざまな対象者を前にドッグセラピーを行うわけですから、まずドッグセラピストにはすべての方に喜んでいただける下に掲げるスキルが求められます。

  1. 別対象者が求めるトレーニングレベルへの適応
  2. 福祉の専門知識と実践(特にリハビリテーション、介護援助)
  3. 臨床心理学、行動心理学、認知行動療法
  4. エンターテイナー型ドッグセラピーの演出
    (デモンストレーション、スピーチの技術)
  5. プログラム企画

かなり難しくなりましたが、ドッグセラピーに参加する対象者とその援助者が一緒に楽しんでいただくプログラムを実行するための必要な最低限のスキルを列記しました。
また、これらのプログラムを進行するために、セラピードッグには、完全なコントロールが要求されることは言うまでもありません。

ここに掲げた項目は、JDAプログラムにすべてが含まれています。
ひとつひとつクリアしていけば、高い能力と技術が身につくでしょう。
将来、皆さんと一緒にドッグセラピー活動を行える日が来ることを楽しみにしています。


施設はドッグセラピーを待っている

犬がいることが、自然な施設環境を作りたい

森川 仁 様
兵庫県社会福祉事業団 福祉第一課長

このたび、救護施設「のぞみの家」にJDAを卒業された吉川さんが就職してくれました。
そして、特別養護老人ホーム「万寿の家」には日本レスキュー協会からセラピードッグの『たきお』を迎えることができ、私達の思い描いている自然な施設環境への第一歩が踏み出せました。

施設で犬と暮らすことについては、特に認知症の方に高い効果がでているように思います。以前、ご家族が面会に来られたとき、一緒に連れて来られていた愛犬をくしゃくしゃになるまで撫で、「散歩にいく」といって自ら散歩に行かれた認知症の入所者の方がいました。また、重度認知症の80代の方は、あまり食事を召し上がられなくなった時、『たきお』がその方のベッドを訪問してあいさつをすると、目を開けて犬の頭を撫でられました。そして、しばらくすると、食事を召し上がるようになったのです。お二人とも、犬がいることによって気の持ち方に変化が起きたようです。

考えてみますと100人が暮らす施設に、犬や猫が一匹もいないということは自然でしょうか?

施設とはひとつの町であり村のようなものです。犬が施設の廊下を歩いている、ごく自然で当たり前のような環境をこれからも作っていきたいと思っています。セラピードッグと施設利用者の方が、良い関係になれるように、吉川さんには施設スタッフ、犬の専門家としての両面からの活躍を期待しています。


JDAが届ける愛と笑顔

桜井谷東小学校「たけのこ学級」(大阪府豊中市)

JDAでは、小学校の先生や保護者からのご依頼により、児童福祉施設や小学校にドッグセラピー訪問をボランティアで行っています。
今回の訪問は、大阪府豊中市にある桜井谷東小学校「たけのこ学級」です。たけのこ学級へは、今年の夏に訪問していますが、アンコールの声に答え、ボランティアの方々とセラピードッグジルが、2度目の訪問を行いました。そのときの様子を綴った、お手紙を頂きましたので紹介します。

『ジャパンドッグアカデミー様
  9月になり、子どもたちも元気に登校して来ました。その節は本当にご苦労様でした。そしてありがとうございました。暑い中を来て頂いただけでなく、子どもたちのペースにあわせてお付き合いしていただき、とても感謝しております。子どもたちにとっても、私たちにとってもいい経験ができました。
  残暑見舞いのハガキもありがとうございました。特に大地君・みさきちゃんが喜び、葉書を取り合い、自分がもらう!と大変でした。(苦笑)
  二人にはコピーしてあげました。この二人の反応を見てもジル君とのふれあいは、いい経験ができたなあと職員一同嬉しく思っています。
(中略)
  あと同封したものは、大地君の書いた絵日記のコピーです。大地君はあの当日家に帰ると、自ら「ジルのこと絵日記に書く!!」と言ってすぐ書いたそうです。もう一枚は大地君以上に怖がっていたみさきちゃんのジルへのお手紙です。みさきちゃんは5年生で絵日記は宿題になかったのですが、残暑見舞いのハガキを見せると「私もジルにお手紙書きたい!」と言ったので書いてもらいました。 子どもたちも職員もみんな10月の訪問を今から楽しみにしています。またよろしくお願いいたします。 下村直子先生』

■ジル君へ 太田みさき
『最初は、こわかったけど、キャッチボールがうまくできてうれしいかったです。はじめは、ジルのしっぽを持ったのがこわかったです。10月に遊びに来てね。』 

■ジルとあそんだこと ふじわら大地
『きょうは学校の体いくかんに犬のジルがあそびにきてくれました。ジルは毛が黒くて大きい犬でした。ぼくがジルのせ中をなでるとジルはとてもうれしそうでした。でもジルがぼくのところにちかづくとこわかった。ぼくがジルにボールをなげるとジルは口でボールをとりました。ぼくが青いバンダナをえらんでジルの首にまきました。ちょっとこわかったけど下村先生にてつだってもらってじょうずにまくことができました。ジルとおさんぽをしました。ぼくがジルの首わにひもをつけて きたもんまでいっしょに行ってさい後に見おくりました。とてもたのしかったです。また犬とあそびたいです。』


就職者の声

福祉施設でドッグセラピーを

吉川 功一 さん(JDA5期生・ドッグセラピストコース修了) 
就職先:兵庫県社会福祉事業団 救護施設「のぞみの家」

JDAでの3年間は犬が好きだったら頑張れる、でもそれだけでは駄目だということを実感し、でもやはり色々な意味で犬を愛することが大切なことを教えて頂いた3年間でした。心理学は講師が素晴らしく、その愛情を込めて気持ちの通じる授業は、JDAに通いながら携わった介護の仕事の中でも何度も私を助けてくれました。介護とは一見、与える仕事のように感じますが、それ以上に、答えのない分悩み考え学ぶことが多いことを体験しました。

卒業後は「のぞみの家」で介護の仕事とJDAで学んだドッグトレーニング、ドッグセラピーの技術と知識を生かし、人にも犬にも、言葉だけではなく、ほんの少しでもぬくもりを与えることのできる『人』になれるように、どんなことにも精一杯挑戦し続けます。

老人との対応で役立った心理学

川内 真由美 さん(JDA3期生・ドッグセラピストコース修了)
就職先:特別養護老人ホーム「淳風とよなか」

JDAに入ったときは、病院勤務の看護師でした。「仕事の幅を広げたい」「ゆっくりと患者さんの話を聞いてあげたい」と思っていた矢先、この学校の存在を知り、迷うことなく入学しました。
今の職場はこれまでの病院と違って、ここに入居されている方の生活の場ですので、ここならではの楽しみや生き甲斐を持ってもらわないと、と思っています。ベッドから離れる事のできない人、精神的に不安定な人、痴呆症の強い人…さまざまな人がおられます。
  このような人にどんな楽しみがあるのだろうかと思った時、ドッグセラピーの必要性を強く感じます。犬と触れ合うことでより表情が変わり、少しでも喜んでもらえることができたらと思います。日々の仕事の中で、高齢者の方との関わりで、聞くこと、対応の仕方、返事の仕方、言葉の使い分けなど、JDAで学んだ心理学が力強い支えとなってくれています。
これから施設内でドッグセラピーを行っていくためにも、私ひとりではなく、同じ思いを持ったJDA卒業生に就職していただき、一緒にがんばっていきたいですね。

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